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各国の通貨の特徴を知っておこう

★各国通貨の特徴を知ることで儲けるポイントが見えてくる

 FX(外国為替証拠金取引)を始めるにあったて最も重要なのは、ピックアップする通貨ペア

ということはすでに述べました。ここでは、世界各国の主要通貨について、特徴を整理して

おきましょう。

 

●米ドル

 一般的に、ドルといった場合は米ドルを差します。ドルは世界で最も取引量の多い通貨で、

全世界の為替取引のおよそ9割近くがドルに絡んでいると言われます。

 銀行間の市場では、ドル以外の通貨ペアの取引が極端に少ないあまり、例えばポンド円

の取引をする場合は、ポンドドルとドル円の二つの通貨を組み合わせて、ポンド円の水準を

計算するぐらいです。

 世界中の貿易においても決済がドルで行われることが、大半です。また、世界中の

中央銀行が外貨準備を保有する際もドルがほとんどです。まさに世界経済の中心にある

通貨と言えるでしょう。こうしたドルの働きを「基軸通貨」と呼びます。

 そのため、市場の注目度も米国に集まります。経済指標や要人の発言が相場に与える

影響は米国が中心で、大統領選挙がある時などはお祭り騒ぎになります。

 2004年の後半は、米国の双子の赤字に対する懸念から世界的なドル売りが起こりました。

また、2005年は米国の利上げ基準が継続したことから、年を通してドル高が強まるなど、

外国為替市場の大きなトレンドを生み出すような材料もおおくが米国から出ています。

 

●ユーロ

 世界の中心であるドルに対して、唯一代替的な働きをしているのがユーロです。西ヨーロッパ

のほぼ全域という大きな経済圏の支えられて、ドルに次ぐ取引量を誇ることで流動性に対する

安心感もあります。

 2001年9月の同時多発テロ以降、これまでアメリカ一国だけに依存していた決済や外貨準備

といった基軸通貨の役割について、リスク回避から分散化させようという動きが世界的に

強まる中で、ドルの代替として中心的な働きを示しているのがユーロです。

 ユーロ加盟各国の中央銀行は、ブンデスバンク(ドイツの中央銀行)を中心に、インフレに

対する対応が早いこと(インフレファイター)で知られており、ユーロ自体にも物価安定への

期待が強いことから、通貨保有に安心感があることもユーロの価値を高めています。

 要人発言や経済指標は、ユーロ全体のものに加えて、域内最大の経済大国であるドイツの

指標や発言の影響力が強くなっています。

 

●円

 世界でドル、ユーロに続く三番目の取引シェアを誇るのが円です。円は、このところゼロ

金利政策を続けていたこともあり、金利差を狙って外貨預金や外貨建ての債券への投資

などが活発で、投資資金面では円売り外貨買いの意欲が高いことが特徴です。

 ただし貿易に関しては輸出が輸入を上回っているため、ドル売りが出やすくなっています。

投資面での動きにはかなりの波があるのに対して、貿易面ではそこまで急激な変化が

起こることは、産業構造が大きく変わってこない限りありませんので、断続的な円買い圧力

というのはいちも残ります。

 また世界経済が活況を呈すると日本の輸出にとっても好都合なため、「世界経済の好調

=円買い」の材料としても据えられます。

 日本の中央銀行である日本銀行は、ほかの先進国の中央銀行に比べて、為替の市場

介入に積極的であることで知らせており、急激な円高、円安局面では、活発に介入を

行ってくる可能性があります。

 

●ポンド

 円と比べてそれほど遜色のない取引シェアを誇るのが、英ポンドです。第二次世界大戦

直後は、ドルと並ぶ世界の基準通貨としての地位を誇っていましたが、その後、英国経済の

停滞とともに衰退しました。とは言え、まだ世界で四番目の取引量を誇っています。

 ポンドの特徴は、何といってもその値動きの激しさです。取引の中で、実需の占める割合

が少なく、一時的に、一方向に偏りやすい投機的な取引がかなりの部分を占めていることが

背景にあると思われます。

 先進国の中では金利が高いことで知られ、金利面から世界の資金が集まりやすいことも

特徴的です。1992年のポンド危機によって、ユーロ統合の準備段階であるERM(欧州為替

相場メカニズム)からの離脱を余儀なくされ、ユーロには参加しませんでした。

 今でも時々話題に上がることがあるように、将来的なユーロへの参加はポンドに関する

大きな注目点です。

 

 このほかにも、避難通貨としての特徴を色濃く持つ「スイスフラン」、最近、高金利通貨

として人気の「オーストラリアドル」、アメリカとの結びつきが強い「カナダドル」、中国経済

の発展とともに何かと話題に上がることが多い「中国人民元」などがあります。

 これらの特徴についても簡単に説明しましょう。

【オーストラリアドル(AUD)】

 ●先進国の中でかなりの高金利水準を誇る

 ●原油や貴金属といった商品市場の動きに比較的影響されやすい

 

【ニュージーランドドル(NZD)】

 ●オーストラリアドルの動きに追随する傾向がある

 ●流通量がそれほど多くないため、何か事件があると荒い値動きになる

 

【カナダドル(CAD)】

 ●地政的な関係から、米国の景気動向に影響を受けやすい

 ●原油市場との動きとの相関関係が高い

 

【スイスフラン(CHF)】

 ●有事の際の資金投資先になっている

 ●政策金利が日本に次いで低い

 

【中国人民元(CNY/RMB】

 ●アジア通貨に影響を与えることが多い

 ●管理相場制度をとっており、基本的に自由な取引はできない