★9勝1敗でも、1回の負けで全てを失うことも・・・
続いては、「マネーマネジメント」についてです。日本語に直すと「資金管理」という意味で、
投資した資金に対して、「取引金額がどの程度あって、どういった動きでどれくらいの損失が
でる可能性があるか?」といった"リスク"についてのコントロールを、きちんと行うことが大切
ということです。
為替や取引に対する知識があって、分析能力が高ければそれで儲かるのかというと、意外と
そうでもありません。次の瞬間、何が起こるか分からないのが相場というもの。どれだけ分析
能力を高めたところで、未来を100%予測することは不可能です。自分の分析が外れた時に、
損失を小さく抑えることができないと、一度の負けでそれまでの勝ち分を吹き飛ばしてしまう
ことになりかねません。
相場の世界では100%儲かるということはありません。どんな天才ディーラーも損をすること
はあります。かと言って損を恐れてポジションを小さくしていては、大きな収益を得ることは
できません。
このマネーマネジメントを行っていく上で最も重要になるのが「取引において負けることがある
のは当然」ということをきちんと確認することです。
もちろん、評価損が出てもじっと耐えて儲かるまで待っていれば、勝率が9割を超える取引を
することは可能です。うまくいけば当面の間なら勝率10割だって可能かもしれません。
しかし、評価損が想定外の大きさまで膨らんでしまい、一度で今までの儲けを吹き飛ばして
しまったという例もよくあります。
株式投資のように、投資金額と取引金額がイコールであれば、最悪でも投資金額かゼロに
なるだけですみます。
でも、外国為替証拠金取引は最初の投資金額以上の取引額(ポジション)を持つことが
できますから、ろのポジションから発生する損失は、元の投資金額を簡単に上回ってしまい
ます。評価損だからといって、いつまでも耐え続けるというわけにはいかないのです。
それよりも、「たまに負けるのは当然」と考えて、1回あたりの負けを少なくしていくこと
が必要です。
9勝1敗で負けたときの損失が大きいよりも、5勝5敗でも1回の負けが小さいほうが、
FX投資をずっと続けていった場合、儲けが残っている可能性が格段に高くなるのです。
★メンタル面で不安な人は最初にルールを定めて、必ず守る!
リスクコントロールを考えるにあたっては、メンタル、投資心理面もきちんと意識することが
必要です。取引を行っていく中で、興奮して、後から考えるとなぜそんな取引を行ったのか
わからないまま負けてしまったということをよく耳にします。
どんなに素晴らしい分析能力を持っていても、平常心でなければその能力を発揮することは
できません。しかし、負けが込んでくると、「興奮するな!」と言われてもそれは無理というもの。
平常心で臨むかたが大切なのはわかっていても、実際に行うのはなかなか難しいものです。
ただ、興奮してどんどん取引を行っても、なかなか儲からないのも事実です。また、実際に
負けが込みだすと、儲かりそうな材料はたとえどんな小さなことでも大きな材料に見え、悪い
材料は、どれだけ大きくても耳をふさいでしまいがちになります。これでは、どんどん損が
膨らんでいってしまいます。
こうした状況を打開し、最終的に収益を残すには、メンタル的な自分の特製をきちんと、
把握し、それに対処することです。一番簡単かつ効果的な方法は、最初にルールを定めて
おくということです。例えば、
●評価損失をどうしても決済できず、1回の取引で大きな損をだしてしまうという人ならば、
最初に絶対的なストップ水準を決めておき、たとえどんな理由があろうとそれを崩さない
●損が出始めると、取り返すためにどんどん取引を行ってしまうという人ならば、1日の
取引回数を制限して、何があってもこれを超えない
というように、最初に自分なりのルールを定めてそれを守るようにすると、興奮した状態で
取引を続けることを避けられます。
もちろん、ルールを定めたことで損を確定させてしまい、結果的にはそのまま続けた方が
良かったということもあるでしょう。
しかし、いったん損がでても、それを取り返すチャンスはその後いくらでもあります。それより
も、平常心でない状態で取引を続けて、取り返しのつかないほど大きな損をする可能性を排除
していくことの方が絶対に大事です。
取引におけるリスクを把握するだけでなく、心理面も念頭において、取引すべてをコントロール
していく。最終的に収益を残している投資家は、こうした能力に優れた人たちであることが
ほとんどです。
「為替や取引に関する知識」が豊富で、「分析能力」が高く、「リスクコントロール」もできる
という投資家に、ぜひなって下さい。
