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「分析能力」を身につけて相場の動きを予想する

★市場動向を予想するのに欠かせない「ファンダメンタル分析」&「テクニカル分析」

 FX取引で儲けるために取引に関する知識をしっかり理解したら、次は、実際の取引に

おける動きをいかに予測していくかという「分析能力」です。

 市場の動きを予測するには、大きく分けて二つの方法があります。ひとつは、外国為替市場

を取り巻く世界の経済状況などを分析し、今後の需要の流れを予測する「ファンダメンタル

分析」、もう一つが、過去の動きをチャートで表し、その動きを分析することで今後の展開を

予測する「テクニカル分析」です。取引スタイルによって、テクニカル分析をあまり重視しない

投資家や、チャートだけを見て取引する投資家など片方に特化した極端な例もありますが、

本来は片方だけを重視するようなものではなく、状況に応じて、両方の分析を生かすこと

が重要になってきます。

 

①ファンダメンタル分析

 まずは「ファンダメンタル分析」から見ていきましょう。為替レートを決定するものは、各国

通貨の需要です。需要を生み出すものには、貿易、投資、旅行など数多くの事項が

ありますが、これらの状況を把握しその変化を予測することで、為替市場における各国通貨

の需要の変化を見極めようというのがファンダメンタル分析です。

 このように書くと難しそうですが、例えば、ゴールデンウィークに海外に行く人が今年は

多いというニュースを聞いて、「海外旅行のためには外資が必要だし、円売り、外貨買いが

進みそうだな」と考えることも、ファンダメンタル分析の一つです。

 このほか、米国のクリスマス商戦が活況だというニュースを聞いて、「アメリカの景気が

よさそうだな」とドル買いを意識したり、「ドイツのワールドカップが活況」という話になれば、

ドイツ経済への好影響からユーロ買いを意識したりと、身の回りから世界各国に至るまで、

色々な現象が為替に及ぼす影響を考えていくのが、ファンダメンタル分析の基本です。

 株式市場の場合、投資銘柄の属する業界の状況など、ある意味特殊な知識が必要に

なりますが、外国為替市場の場合は、世界全体の経済状況をもとに相場が動いていきます。

そのため、ごく一部でしか通用しない特殊な知識よりも、一般教養として、為替以外でも

役立つ世界経済の知識が必要になります。これは、これから、ファンダメンタル分析を勉強

していこうという投資家にとっては非常にありがたいことです。

 もちろん、世界中の色々な事項が為替市場に影響を及ぼすといっても、その影響力には

差があります。実際には、世界中のすべての状況について確認することは不可能ですので

為替市場と関係が深そうな項目に特に注意して、分析を行っていくことになります。

 具体的には、最も世界中の資金需要に影響を与える各国の景気や金利動向などが分析

の中心になります。また、テロなどの突発的な事件や大統領選などの政治的な変化なども、

その為替市場への影響を分析していくことが必要です。

 実際の取引においては、現状を織り込んだ上で現在の為替水準が成り立っているという

前提のもとで、経済指標の発表、各国政府や中央銀行の要人の発言、世界規模のニュース

などを分析して、これまで織り込んだ状況の変化や今後の変化の兆しを見極めていく作業

になります。

 ファンダメンタル分析の利点は、相場の流れ(トレンド)を生み出している材料をはっきりと

認識できることです。材料がハッキリすると、その状況の変化などにも対応したすくなります。

また、指標やニュースは、その材料が出た直後から大きな値動きになることがありますが、

そうした材料を受けた短期的な変動にも対処しやすいという利点があります。

 その一方で、限界もあります。個人投資家の場合、特に問題となるのが情報の入手スピード

でしょう。プロのディーラーは、銀行のディーリングルームなどで、ロイターやブルームバーグ

といった通信社から送られてくる世界中の情報を、一般人より一足早く知ることができます。

 為替に影響を与えるような大きなニュースは、その後、テレビや新聞などで確認できますが、

即時情報という面では、やはり個人ではどうしても不利になります。

 もっとも、最近は、取引に必要な情報が載ったインターネット上のサイトなども充実してきて

います。ただし、情報を入手できたとしても、日々の短期的な動きがそれで全て決まる訳では

ありません。日中の短期的な上下動は、例えば大口の投機的な注文などに反応して起こる

場合も多く、ファンダメンタル分析では説明が難しいことがほとんどです。

 中期的な動きにしても、限界がないわけではありません。ファンダメンタル分析の大きな

材料の一つである経済指標は、データを集めるという性質上、発表と実際の景気状況との

間にタイムラグが生じ、実際の経済状況の変化による需給面の変化に気づくのが遅れて

しまうのです。

 

②テクニカル分析

 分析のもう一つが「テクニカル分析」です。テクニカル分析とは、過去の値動きをチャートという

形で表わし、今後の展開を予想しようというもので、前提になっているのは次の三つです。

【前提1】市場の動きは全ての材料を織り込んでいる

【前提2】価格の動きはトレンドを形成する

【前提3】歴史は繰り返す

 値動きだけを機械的に追いかけたチャートですが、その裏にあるのは為替取引という人間

の行動です。取引参加者の行動はそうは変わらないという前提のもとに、「過去に似たような

場面があれば、その後の展開も似たものになる」というのが基本的な考え方です。

 テクニカル分析のメリットは、前述したファンダメンタル分析と違って、経済に関する情報や

知識などが全くいらないことです。

 外国為替市場は、経済統計や世界規模のニュースなど、基本的に誰でも入手できるオープン

な材料で動く公正な市場ですが、そうした材料を全て確認するというのは大変なことです。

テクニカル分析では、こうした材料は全てこれまでの値動きの中に織り込まれているとして、

そうした値動きのパターンを研究し、今後に備えようというものです。

 また、入手可能といっても、入手までのスピードという面においては、通信社の専用端末など

を備えたプロの投資家と、一般の個人投資家の間で差があることは事実です。しかし、

値動きの情報であれば、一般のひとでも簡単に手に入れることができるので条件はみな

同じ。つまり、立場の差ではなく、個々の分析能力の差が、勝率の差になって出てくるという

わけです。

 もっとも、こうしたテクニカル分析にも限界があります。それは、前提となる三つの条件について

、「実際の相場が完全にあてはまっているちは言えないこと」「めったにない状況が生じた時に

対処が難しくなること」などです。また、経済指標の発表や突発的なニュースなどへの対応も、

テクニカル分析だけでは遅くなるというデメリットもあります。

 また、テクニカル分析には、大きく分けると二つのパターンがあります。ひとつは「トレンド系」

、もうひとつは「オシレータ系」です。以下、それぞれについて簡単に触れておきます。

●「トレンド系」・・・市場の大まかな流れを見極めようというもの。相場は上昇や下降する時に、

一方向に一気に進むのではなく、細かい上下動を繰り返しながら、しばらくたってみると

「上がっていた」「下がっていた」という場合が大部分を占めます。そのため、ここの値動きを

細かく追いすぎると、今どちらに向かっているのかわからなくなってしまいがちです。

 そこで、値動きを平準化したりして、相場の方向性を探るというのが「トレンド系」の

テクニカル分析です。代表的なものに、移動平均線やトレンドライン分析、一目均衝表など

があります。

●「オシレータ系」・・・そのトレンドの強さや過熱感を図ろうというもの。トレンドに乗って投資

することが取引の基本と言われますが、そのトレンドもいつかは終わり、反転します。

 こうしたトレンドの変化の兆しを敏感に察知していこうというのが「オシレータ系」のテクニカル

分析の特徴です。代表的なものに、MACDなどがあります。

 

 どちらか一方のテクニカル分析だけをみていけばいいというものではなく、各人の投資スタイル

に合わせて、いくつかのテクニカル分析を組み合わせて考えることも大切です。例えば、

トレンド系分析によりポジションを作成し、その決済のタイミングをオシレータ系分析で計ると

いうように、いくつかの手法を柔軟に取引に生かす姿勢が大切です。