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日々の不規則な変動を平準化できる「移動平均線」

★『移動平均線』は為替レートの動きに遅れる性質がある

 「移動平均線」は、過去の一定期間の値動きを平均化した値を結び合わせた線の事

です。その仕組みの単純さから、トレンド分析の原型とされ、多くの投資家が利用するポピュラー

な分析技法と言われています。

 移動平均線による分析によって、日々の不規則な変動を平準化し、現在のレートの水準と

平均線との差(乖離)、異なる平均期間の移動平均線の比較などから、今後の為替レートの

動きを予測することが可能となります。

 移動平均線は、終値を単に平均するものが一般的ですが、このほかにも、高値・安値の真ん中

を取る方法、最近のものでは加重を加えた加重移動平均、指数移動平均などの方法もあります。

 移動平均線は、為替レートの動きに遅れる性質があります。例えば、為替レートが上昇すると、

しばらくして移動平均線も上昇しはじめます。

 逆に、為替レートが下降すると、移動平均線もしばらくした後に下降します。移動平均線が

遅れるタイミングは、おおむね平均する機関の半分くらいです。仮に10日間移動平均線で

あれば、為替レートから5日ほど遅れた動きをします。

 移動平均線の目的は、トレンドの進展を追うことにあります。トレンドラインの場合、

作成者によって線を引くポイントが異なったりします。しかし、移動平均線の場合は、機械的

な計算で算出されるため、自分の意思といった感覚的な部分を取り除きながら、現在の

トレンドの方向や変換などを確認することが可能になります。

 

★作成する際のポイントとは?

 移動平均線を作成する際に重要なポイントは、「どの程度の期間を平均化すべきか?」と

いう点です。5日や8日など短期間の移動平均線では短期のトレンドを、20~50日といった

中期の移動平均線では中期のトレンドを、50日以上の長期間の移動平均線では長期の

トレンドを確認することが可能です。

 移動平均線でよく用いられる期間は、短いところで5日、8日、10日。中期ぐらいで20日、

21日、25日、50日。長いところで89日、90日、100日。さらに長いところでは200日といった

ものもあります。

 ただし、移動平均線にはどの期間を取るのが正解というものはありません。例えば、短期的

な取引を好むのか、長期的な取引を好むのは、といった自分の取引スタイルに合わせて、

好きな機関を平均化して移動平均線を作成して利用するのがよいでしょう。プロの為替ディーラ

の場合でも、お互い違う平均期間を使っているのが実情です。

 一般的には、短期・中期・長期それぞれ一本ぐらいずつ移動平均線を引いて、市場のトレンド

の状況を確認します。また、移動平均線によって、その期間内の方向性を知るだけでなく、

移動平均線自体をトレンド変換のシグナルとして用いることもできます。

 例えば、終値ベースで移動平均線を下回ったら売りのサイン、上回ったら買いのサイン

などというように活用する方法です。また、複数の移動平均線を組み合わせて、短期の

移動平均線がより長期の移動平均線を上回ったら買いサイン(ゴールデンクロス)、

下回ったら売りサイン(デッドクロス)といった活用方法もあります。

 ただし、こうした方法は短期の移動平均線を用いると、〝だまし〟と呼ばれるニセの売買

サインが出てくることが多くなります。一方、長期の移動平均線を用いると反応が鈍くなり

過ぎることがあります。

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