★ウェブ情報サイトで把握できる
為替レートは、経済指標の結果によって大きく変動するため、為替取引をする上では、
各経済指標がいつ発表されるかをあらかじめ把握し、為替レートの突発的な変化に対処
できるように準備しておくことが望ましいでしょう。
経済指標の多くは、発表日時があらかじめ決められています。そして、経済指標の発表日時
をカレンダー化した「予定表」も、新聞・雑誌・インターネットのサイトなどで示されています。
例えば、GCIキャピタル社が提供しているグローバル投資の情報サイトKlugクルークでは、
各国の経済指数の発表スケジュールや結果などが常に発表されています。こうした情報
サイトを利用して経済指数の発表日時を把握するとよいでしょう。
為替市場に限らず、金融市場で取引される資産価格は、市場参加者の大多数の考えに
従って動きます。市場参加者の多くが 「米ドルは高すぎる」 と考えていれば、たとえアメリカ
の大統領が 「米ドルは安すぎる」 と発言しても、市場では米ドルがうられることになります。
同じことは、経済指標についてもあてはまります。例えば、アメリカの政策金利であるFFレート
が、FOMCによって5%から5.25%に引き上げられたちします。
この時、市場参加者の多くが 「次のFOMCでFFレートは5.25%になるだろう。」 と予測
していれば、為替レートに大きな変動は生じません。ところが、「5%のままだろう」 と予測
していたとすると 「レートが5%から5.25%に利上げ」 と発表された途端に、為替レートは
大きく変動します。
FFレートの利上げという結果は同じであっても、事前の市場の予測次第で、その後の市場の
動きが大きく変わるということです。
なぜなら、市場が事前にFFレートの5.25%の利上げを予想していたとすると、発表をまたず
して利上げを前提に取引が進み、実際の発表までには、利上げがあれば買いたいと言う
投資家はすでに買ってしまっている、いわゆる織り込みが済んだという状況になっているから
です。
一方、事前にFFレートの変更がないと予想されていたとすると、予想を裏切られた投資家は
慌てて現実に合わせるためにドル買いを進めます。
このように、経済指標が為替レートに与える影響を考える際には、経済指標の結果そのものより
も、経済指標が発表される前に行われる市場参加者の予想と、実際に発表された経済指標の
差の方が重要だということがわかります。
また、FFレートの利上げ予想をもとにしたドル買いであれば、発表までの間にほかの経済
指標の好結果やFOMC関係者のコメントなどの状況を受けて、市場で利上げ予想ができあがって
いく過程でゆっくりとドル買いが進みます。
それに対して、市場が利上げを予想していない状況で、利上げ発表を受けてのドル買いは、
発表後の短時間で急激に現実に合わせようとするドル買いになるために、こうした時に為替取引
はかなり活発なものになります。結果と予想が大きく異なる時ほど、為替レートは急激に大きく
変動するので、取引は慎重に行う必要があります。
GCIキャピタル社が提供している 『Klugクルーク』 のような、為替関連の情報サイトでは、
経済指数の発表日時や時間だけではなく、市場参加者の予想値も掲載しています。通常、
こうした予想値は、複数の市場参加者やエコノミストなどにアンケート調査を行い、各回答を
平均化することで求められます。
