FX初心者の方にFXの基本や特長、仕組みを分かりやすくご説明します。

TOP > 「経済指標」をしっかり理解して相場予想に活かせ! > 外国為替市場が反応する最も大切な「経済指標」とは?

外国為替市場が反応する最も大切な「経済指標」とは?

★『FMOC』『非農業部門雇用者数』『生産者物価数』『貿易収支』の四つ

 為替市場では、米ドルの流通量が圧倒的に多いため、為替市場関係者は、米ドルに

直接影響を及ぼす米国の経済指標を常に注目しています。

 ただし、前にも述べたように、米国の経済指標は非常に多く存在します。経済指標に

不慣れな人は、すべての指標に注意を払わず、まずは基本的かつ重要な指標だけに神経

を集中させ、その指標が為替に与える影響、市場関係者の予想などを勉強すると効率的

です。

 まず、初心者の人がはじめに勉強すべき米国の経済指標としてお勧めしたいのが、金利

の状況を確認するための 『FOMC』、景気の状況を確認するための 『非農業部門雇用者数』

物価の状況を確認する為の 『生産者物価指数』、そして、貿易状況を確認する為の 『貿易 

指数』 の四つが挙げられます。

 各指標について説明していきましょう。

・FOMC(連邦公開市場委員会)

 『FOMC』とは、アメリカの中央銀行である 『連邦準備制度理事会』 が開催する会合の

ことで、政策金利であるフィラデル,ファンド,レート(FFレート) を決定します。

 通常、FOMCは、年8回 (6週ごとの火曜日) に開催されます。FOMCでは、アメリカの各地区

の連邦銀行の景況報告 (ベージュブック) やFRB調査統計局が提出する経済報告 (グリーン

ブック) をベースに、金利の方針などについて議論されます。議論された内容は、FOMCの約

3週間後に発表されることになっています。

 FOMCのメンバーは、FRBの理事7名、NY連銀総裁1名、地区連銀総裁4名の合計12名と

なっており、議長はFRB議長が、副議長はNY連銀総裁が担当します。FOMCが終了すると

政策金利であるFFレートの水準が発表されます。

 為替市場の予想の反してFFレートが変更された場合、または変更が予想されていたが、

変更幅が予想以上に大きかった場合は、「サプライズ」 などと呼ばれ、FFレートの発表直後

から為替レートが大きく変動することがあります。

為替市場が予想していた範囲内の場合、レートはさほど大きく変動しないこともあります。

 また、FFレートの水準や変更幅だけでなく、FOMCの後に発表される議事録で為替レート

が変動することもあります。議事録には、決定された内容だけでなく、今後の金融政策の

方向性についての議論内容も記載されているので、金利の先行きを検討する際に重要な

手がかりを与えることも多いからです。

 以上このように、為替市場ではFOMCだけでなく、議事録にも注目しています。

②非農業部門雇用者数(NFP)

 『非農業部門雇用者数』 は、その名のとおり、「農業以外の産業で働く労働者の数が、

どの程度増えたり、減ったりしたか?」を表した指標です。

 通常、NFPの値が大きくなればなるほど、米国の景気はよくなっていると判断されるので、米ドル

が買われる傾向にあります。

 逆に、値が小さい場合、もしくは、マイナスになった場合、米ドルは売られる傾向にあります。

 NFPは、為替市場だけでなく、株式や債券市場でも注目される指数で、結果次第で為替レート

が大きく動きますので注意が必要です。発表されるタイミングは、日本時間の毎月第1金曜日

の午後9時30分 (冬時間午後10時30分) です。

 NFPで注意すべき点としては、「NFPの値は月ごとの変動が大きいこと」 「すでに発表され

ている前月の値が変更されていることが多いこと」 の二点が挙げられます。

 NFPの変動が大きい為、前月の値を参考に作られた市場関係者の予想が、結果と大きく

異なることがしばしばあります。

 また、前月の値が大きく変更されると、その影響で対象となる月のNFPも大きく変更することも

あります。

 このため、NFPの結果を見る際には、単月のデータだけでなく、前月と比べてどう変動したか、

また、過去6ヶ月程度の傾向なども参考にする必要があります。

③生産者物価指数(PPI)

 アメリカの生産者物価は、国内製造業者の販売価格を調査したもので、1982年の平均物価

を100とした指数で示されます。

 通常、為替市場では、『生産者物価指数』 の水準ではなく、前月からの変化を示した前月比

に注目します。

 また、為替市場では、全調査対象の物価動向を示した 『総合指数』 の他に、変動の大きい

エネルギーと食料品を除いた品目の物価動向を示した 『コア指数』 にも注目が集まります。

 生産者物価指数が発表されるタイミングは、対象月の翌月第2週で、日本時間の午後9時30分

(冬時間午後10時30分) です。

 生産者物価指数で注意しなければならない点は、総合指数やコア指数だけでなく、原材料や

中間財の変化によっても為替レートが変化することです。

 なぜなら、物価は 『原材料→中間財→最終財』 の順で変動しますので、原材料や中間財

の変化が為替市場の予想と大きく異なる場合、いずれ最終財も市場の予想と大きく異なる

動きを示すだろうと予測され、いち早く為替取引に反映させようとする傾向があるからです。

④貿易収支

 『貿易収支』 とは、輸出された金額と輸入された金額の差額を意味します。米国の場合、

いつも輸入額が輸出額を上回っているため、貿易収支は赤字です。

 このため、米国の貿易収支は赤字であることえお前提として考えることが多く、市場関係者

は貿易赤字の大小に注目します。

 米国の貿易赤字が大きくなると、米国は、以前よりもより多くのお金を諸外国に支払う必要

があります。諸外国では、米ドルではなく各国通貨が使われているので、米国は、より多くの

米ドルを外貨に換える必要が出てくると考えられます。

 このため、米国の貿易赤字が大きくなると、米ドルは売られやすい傾向にあり、逆に貿易

赤字が小さくなると、買われやすい傾向にあります。

 米国の貿易収支は、毎月10~15日前後の日本時間午後9時30分 (冬時間10時30分)

に発表されます。