★まずはデータの種類をしっかり理解する
「経済指標」は、経済状況を示す数値データで構成されていますが、データには、「現数値」
「指数」「季節調整値」の三種類があります。
経済指標を利用する際には、示されているデータなどの種類であるかをきちんと理解して
おく必要があります。データの種類を理解しないまま経済指標を利用すると、指数が示す
経済状況を誤解する恐れもありますので、ここできちんとマスターしましょう。
・原数値
データになにも調整、加工を施していない数値を意味します。通常、経済活動から得られた
データをそのまま統計値とそたものを原数値としますので、まさに生きたデータと言えます。
例えばテレビの販売価格が15万円、りんごの価格が150円だとすると、15万円、150円が
原数値となります。
・指数
同種の数値の大小を比べる際に用いられるもので、ある基準に対する比率を示したものです。
データの大きさや単位に重要性がなく、データの変化に注意を払いたい時に用いられます。
例えば、さきほどと同様にテレビとりんごで考えてみましょう。テレビは去年10万円でしたが、
今年は15万円になったとします。一方りんごは去年100円でしたが、ことしは150円になった
とします。去年から今年の変化幅は、テレビが5万円、りんごが50円となります。
変化幅そのものを見ると、テレビはりんごの1000倍もの変化をしたことになります。
しかし、これは単にテレビの価格がりんごの価格の1000倍だからです。去年から今年に
かけての変化率を考えると、テレビ、りんごともに50%増であり、両者とも同じ割合で変化した
ことがわかります。
このように、価格の水準ではなく変化に注目したい場合、原数値データを使ってしまうと、
もともとのデータの規模の違いなどによって誤った解釈をする可能性があります。また、
販売価格の単位は、日本で販売されていれば円になりますから、あえて原数値を利用する
必要もありません。
そこで、価格などの場合は原数値ではなく指数を利用します。先の例で見ると、去年の価格
を基準とすると、今年の価格はテレビもりんごも150となります。指数を使うことで、去年から
今年の価格の変化は、どちらとも同じであることがわかります。
・季節調整値
季節調整値は、数値から季節変動値を取り除き、データを経済の実勢の近づけた形で利用
するものです。着せ値変動とは、『天候』 『取引習慣(お中元、お歳暮など)』 『社会習慣
(お正月、クリスマスなど)』 によって、毎年ほぼ同じように観察される規則的な動きのこと
を意味します。
例えば、チョコレートの動きをかんがえてみましょう。ご存知のとおり、チョコレートの売上高
はバレンタインデーがある2月に最も高くなりなす。このため、チョコレートの売上高を原数値
よ指数で見ると、1~2月にかけては増加幅よ増加率は非常に大きくなり、2~3月にかけては
減少幅や減少率が非常に大きくなります。この場合は、いくつかの統計的手法を駆使することで
季節変動を取り除いた季節調整値で売上高をみるのが適切です。
通常、経済統計の多くには、原数値とともに季節調整値の公表されるので、自分で統計的
手法を使って季節調整値を作成する必要はありません。
なお、経済指標の中には、季節調整値が公表されない場合もありますが、この場合は
季節変動があまり大きくないにで、原数値もしくは指数を利用することで問題ないと考え
られるでしょう。
